私的経済ニュース解読

自分が気になったニュースを私の視点で文章にしていきます。

ポイントの年間失効額はなんと数百億~1000億円超……ポイントは貯めるより使うのがもっと大事!

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ポイントというとかつてはオマケ的な存在でしたが、近年は日本人の貯めることが大好きという国民性ともマッチしているのか、様々なポイントが存在感を高めています。

私自身も様々なポイントを貯めています。

  • ANAマイル/JALマイル
  • 楽天ポイント
  • dポイント
  • Tポイント
  • ヨドバシカメラのポイント
  • JCBのポイント
  • アメックスのポイント
  • プリンスポイント
  • マリオットのポイント

そんなポイントですが、発行されるポイントは年々増加している一方で、気になるデータとしてポイントの失効が挙げられます。なんと年間に500億円ものポイントが消滅(失効)しているそうです。

ポイントというと貯め方が注目されますが、もっと大切なのは使い方ですよね。

 

ポイントは大量に発行されるものの、大量に消える

野村総研のニュースリリース(2016)によると以下のような調査結果があります。

国内11業界の主要企業が2014年度に発行したポイント・マイレージの最少発行額は、8,495億円と推計され、その3分の2はクレジットカード会社、家電量販店、携帯電話事業者により発行されているとみられます

2015年度以降、発行額は堅調に伸び続け、2022年度には1兆967億円に達する見込みです。

1兆円規模の市場を持っている「ポイントプログラム」ですが、その発行と同時に失効しているポイントも多いと分析されています。

ちなみに、1兆円規模ということですが、これは大手のみの集計なので“最低でも”という数字です。街のお店が独自に発行しているポイントなどは含まれていません。

と考えると、これ以上の隠れポイントが発行されていることになります。

 で、そのポイントが一体どれほど失効しているのか?データを追ってみました。

 

1)クレジットカードのポイントの3~5割は失効しているというデータ

「インヴァストカード」が発行されるときに“実は世界中で発行されたクレジットカードポイントは3割から5割が失効しているというデータがあります。”という宣伝がされました。

money-lifehack.com

エビデンスの提示はなかったのですが、「データがある」ということなのであるのでしょう。前述の野村総研のデータでは、国内クレジットカードの年間ポイント付与額は2313億円相当。

ということは、クレカ分だけでも694億円~1157億円そうとうものポイントが消失(失効)していることになります。

これはクレジットカードだけのデータなのでその他のポイントも含めたらもっと大きくなりそうです。

 

2)ポイントは年間で500億円失効してるという話

「マネーポストWEB」で取り上げられたデータです。

野村総研の発表によると、2012年度に国内企業が発行したポイントは現金換算で8,684億円分に上る一方で、同時に500億円分が失効されていたと推測されています。

というように主張されています。野村総研データ(2012年度)は元データにあたることができたのですが、“500億円分が失効されていたと推測される”という部分は、元データがありませんでした。

うーむ。

いずれにしても幅はあるものの、年間で数百億円単位のポイントが消滅しているということは言えそうな感じです。

 

ポイントは使い道=出口を考えるのが大切

ポイントを貯める方法ってのは色々な情報がありますし、自分でもコツコツ貯めていけます。その一方で、貯めたポイントを使うのが苦手な人って結構多いイメージがあります。

実際私もそんなところがありますし……。

ポイントを貯めるときは、どんなポイントをどのようにして貯めるのか?ということも大切ですけど、どうやって失効させないか、またそのポイントをどう使うか?も大切です。

  • 管理できないレベルで貯めるポイントを増やさない
  • ポイント交換サイトを活用してポイントをまとめる
  • できるだけ有効期限の長いポイントを貯めるようにする

こんな感じですかね。

たとえば、お得だからといってクレジットカードを何種類も作るとそれだけポイントも分散してしまいます。ポイントには最低利用金額が設定されているので、それに達成できず失効……というパターンは少なくありません。

あまりお買い物をしないというのであれば、クレジットカードやポイントカードはある程度絞ってしまったほうがいいと思います。

また、ポイント交換サイトを活用するのも手かと思います。代表的なところだと「Gポイント」とかですね。複数のポイントをおまとめすることができ、またそのポイントを別のポイントに交換することもできます。 

 

また、貯めるポイントも1年程度で有効期限切れとなるようなものではなく、有効期限が長いものにしましょう。

  • JCB(OkiDokiポイント):2年
  • セゾンカード(永久不滅ポイント):なし
  • 楽天ポイント:最終利用から1年
  • ANAマイル:3年
  • プリンスポイント:獲得翌年12月末まで

というようにポイントによって有効期限は様々です。ポイントごとに貯める目的というのはいろいろあるかと思いますが、有効期限もしっかり考えましょう。

セゾンカードの永久不滅ポイントなどは失効がそもそも存在しないのでカード利用金額が少ない人にはおすすめといえるかもしれません。あまりポイントは貯まりませんけどね(還元率が低め)……。

また、楽天ポイントについても最終獲得から1年なので楽天カードなどでお買い物をしていれば実質的に無期限のようなものになります。

そんな感じです。最近では各ポイントも余った端数のポイントを「寄付」できるような仕組みもありますので、数円、数十円単位のポイントなら寄付をして社会貢献というのも一つの手といえるかもしれませんね。

 

ポイント投資を活用して、ポイントを無駄にしない

個人的に最近のポイントの活用法としておすすめなのは「ポイント投資」です。ポイントを使って疑似投資が出来たり、実際に株式や投資信託などを購入することができます。

投資といっても最低100ポイント(100円相当程度)があれば始めることができるものが多いのでハードルも低いです。特定のポイントにポイント交換等を活用して寄せていけば無理なく貯めることでもできるでしょう。

なにより、ポイントを消化(消費)するのではなく、資産形成につなげることができ無駄がありません。代表的なポイント投資の手段としては以下の3つがおすすめです。

Tポイント投資

楽天ポイント投資

dポイント投資

いずれのポイントも共通ポイントとして、貯めやすい上、ポイント交換もしやすいので集中させやすいです。将来的な現金化も考えるならTポイント投資か楽天ポイント投資がおすすめです。

 

どうしても余らせたポイントは寄付するという選択肢もある

また、なんとなくたまってはいるけど、使う予定もないし、交換最低限にも達していないようなポイントは被災地などに「寄付」をするという選択肢もあります。