2024年に1万円札、5000円札、1000円札、それと500円玉が刷新されるそうです。
偽造防止のための刷新やユニバーサルデザインへの対応が主な理由なのだそうです。前回は2007年に行われているので、17年ぶりの実施という事になるみたいです。
(1)新たな偽造防止対策等
・高精細すき入れ
現行の「すき入れ」に加えて、新たに高精細なすき入れ模様を導入
・最先端技術を用いたホログラム
一万円券及び五千円券にはストライプタイプのホログラムを新たに導入
千円券にはパッチタイプのホログラムを新たに導入
また、記番号について、現行の最大9桁から10桁への変更を予定しています。
(2)ユニバーサルデザイン(券種間の識別性向上等)
・指の感触により識別できるマークの形状変更及び券種毎の配置変更
・額面数字の大型化(表・裏)
・「ホログラム」及び「すき入れ」位置を券種毎に変更
などを予定しています。
個人的には増え続けるタンス預金に政府が何らかの対策をするかが気になる
私個人としては紙幣のデザイン変更自体はあまり気になるところではなく、それよりも、政府がタンス預金対策に動くかがどうかが気になります。
日経深部2019年2月18日
日銀によると、1万円札の流通高が2018年末時点で初めて100兆円を突破した。その多くはタンス預金として、家庭の金庫などに眠っているとされる。日銀の大規模な金融緩和もあって、流通高は増え続けている。
1万円札の多くはタンス預金となっている 画像の拡大 1万円札の多くはタンス預金となっている 1万円札の流通高は18年末時点で前年比3.5%増の102兆1872億円だった。年末は現金の需要が高まる季節要因があるため、1月は100兆円を割ったものの、前年同月比でみると12年4月以降、増加が続いている。
第一生命経済研究所の試算によると、1月時点のタンス預金は前年同月比5%増の約50兆4000億円と初めて50兆円を超えた。
流通している現金が100兆円で50兆円がタンス預金(推計値)ってほぼ半分が使われずに眠っているって計算になるわけですよね。
中には単純に眠らせてるだけってお金もあるんでしょうけど、一部は脱税や犯罪行為によるイリーガルなお金であると思われます。
そうしたお金を洗い出すにあたっては紙幣の刷新というタイミングはやりやすいですからね。
政府は銀行券(紙幣)の通用力を失わせることができます。新紙幣への切り替えと同時に通用力を失わせれば、強制的にタンス預金を表に出すことができるわけです。
一定額以上の交換には本人確認書類やマイナンバー、資金の出所などを確認すれば大きな網をかけることができるでしょう。
そこまでするかどうかわかりませんけどね。答え合わせは2024年です。