私的経済ニュース解読

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ファミリーマートがマルチポイント化、Tポイント以外にてdポイントと楽天ポイントが導入。Tポイント陣営ピンチ

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Tポイントとえばファミリーマート、ファミリーマートといえばTポイントといえるほどの蜜月関係にあったファミマとTポイントの関係が崩れました。

共通ポイントの盟主であったTポイントの求心力低下は続いており、良好関係にあったはずのファミマとも関係が危うくなっています。

どうなるTポイント?

 

ファミリーマートとTポイントは資本関係解消

引用元:2019年4月10日:日本経済新聞

ファミリーマートは、共通ポイント「Tポイント」の運営会社の保有株式全てを売却する方針を固めた。11月までに発行済み株式の約15%を、Tポイントを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に売却する。売却額は100億円程度とみられる。コンビニエンスストアで複数のポイントを利用可能にすることを受け、CCCとの関係を見直す。

株式の売却後も、ファミマのコンビニではTポイントサービスを継続して利用できる。

11月以降は「dポイント」「楽天スーパーポイント」もためたり使えたりできるようにし、ファミマ側の負担でポイントを付与する。

記事の内容を読むと、Tポイントだけでは集客力に問題があるので、勢いのあるdポイントや楽天ポイントも導入するという話なわけですね。

Tポイントは他の共通ポイントが登場してからも従来からの殿様商売的な姿勢を崩さず、ユーザー還元もPontaポイント、dポイント、楽天ポイントと比べて弱い印象がありました。

money-lifehack.com

そうした中でユーザーもTポイント以外の共通ポイントを貯めるようになり……。

一強だったTポイント大勢が崩れてしまったというわけです。ファミリーマートは撤退ではないですが、伊勢丹(2018年撤退)、ドトールコーヒー(2019年4月19日撤退)というよに新規提携よりも撤退・脱退する会社の方が目立ちます。

勢いがあるのはやっぱり「楽天ポイント」でしょうかね。

  • 楽天市場
  • 楽天証券
  • 楽天銀行
  • 楽天カード

といったようにECと金融の分野でポイント経済圏を拡大しています。さらに今後は「楽天モバイル」という通信分野にも進出し、楽天ポイント経済圏の拡大は間違いないでしょう。

rakutenpoint.hatenablog.jp

大口提携主であるYahooの動向も微妙な感じ?

ファミマとの関係が希薄になるなかでTポイントの大口提携先としてはYahooがありますね。Yahooショッピング等でTポイントが貯まります。

ただ、Yahooも明確にTポイントから抜けるとは表明してはいませんが、YahooショッピングのポイントをPayPayのポイントにすることを発表しており、雲行きが怪しいです。

 

Tポイントは今後どうなる?落日のTポイントに生き残り策はあるのか?

Tポイントで話題となっているのは、先日ポイント投資のブログで紹介した「SBIネオモバイル証券」ですかね。

Tポイントを使って株を買えるというサービスを始めています。

ただ、すでにほかの共通ポイントでいえば楽天ポイントは「楽天ポイント投資サービス」、dポイントも「dポイント投資」というものを始めているわけですから、後追い感は否めない格好となっています。

Tポイントの強みといえば先日「JRキューポ(JR九州)と提携」をしたことによって、ポイント交換が可能になった(Tポイントをマイルや他のポイントに交換できるようになった)という事でしょうか。

でも、これって言い換えたらTポイントをそのままにしておくメリットを感じるユーザーが少ないってことの裏返し?