旧長銀(長期信用銀行)の、あおぞらネット銀行が「BANK支店(インターネット支店で原則ネット取引専用の口座)」のサービスをアップグレードしています。
これまでリアル店舗に強みを持ち、シニア層に評価されてきたあおぞら銀行が、ネットにかじを切る。7月16日、従来のネット支店を、個人向けサービスに特化した「BANK」支店に改称。円普通預金金利で0.2%という高金利を提供する。これはキャンペーンではなく継続する金利。「業界最高水準の金利を提供し続ける」とあおぞら銀行の馬場信輔社長は話す。
あおぞら銀行は、顧客の8割が50代以上という、シニア層に強みを持つ。店舗でのコンサルティングに力を入れてきたが、「いまやスマホを使いこなす時代。銀行にわざわざいって入出金するとか送金するとかは面倒。インターネットを通じたサービスの多様化を図っていかなくてはいけない」(馬場社長)。
同じ、旧長銀でいえば「新生銀行」も同じですね。こちらも結構、個人向けのネットバンキングサービスには力を入れているので同じようなサービスという事でしょうか。
それにしても0.2%という普通預金金利はかなりインパクトがありますね。
GMOあおぞらネット銀行との違い、住み分けは?
記事にもありますけど、GMOインターネットと共同して作ったGMOあおぞらネット銀行(普通預金0.11%)の立場は?って思ってしまいますね。
昨年7月に、GMOと共同でGMOあおぞらネット銀行を開設しているが、「(GMOあおぞらネット銀行は)決済サービスがコア。法人向けの顧客、Eコマース、中堅中小向けの決済サービスをいろいろ提供している。個人向けでは重複する部分もあるが、利用者の判断に委ねたい」(馬場社長)とした。
そうなんだ、決済サービスがコアなんだ……。GMOあおぞらネット銀行って結構0.11%の普通預金金利と1.0%還元のデビットカード(ブランドデビット)をウリにしているような気がするんですけどね。
まぁ、いいです。
実際に使う私たちからすれば、金利が高いというのは、ありがたい話になりますからね。普通預金金利で0.2%というはイオン銀行の最高ステータスの方向けの0.15%を大きく上回る水準となります。
長続きすればいいけど
こうしたキャンペーンって、最初だけは0.2%だけど数か月したら大きく下がって何のために口座開設したのよ……って落胆することがよくあるので、あおぞら銀行がこのネット支店に今後、どれだけ力を入れていくのかが焦点になってきそうですね。
あとは、引き合いに出されたGMOあおぞらネット銀行やその他のネットバンクがこうした店舗型銀行の高金利普通預金に対抗して、預金金利が上がるような状況になるといいですね!
もっとも、市場金利的には、そこまで期待できない感じではありますけど。