自分が死亡したあとのパソコンやスマホの内容を確認されるって、正直気持ち的には良くないですよね。一方で、遺族からはこうしたPCやスマホのロック解除を依頼する話が増えているそうです。
パスワードに阻まれて途方に暮れる遺族の現実
2019/08/31東洋経済遺された家族が、亡くなった家族のスマホやパソコンを開きたいと思う事由には大きく分けて、金銭関係、色恋関係、思い出関係に分けられる。中でも金銭関係は、相続の問題なども絡んでくるため、遺族としてはどうしてもスマホやパソコンを開きたいと考える事由となる。
最近は金融取引もネットで行うことができるようになっています。その上、サービスが電子化されて、自宅に取引報告書のようなものも届かなくなっています。
そうした状況で、遺族にとってはどこにお金を預けているのか?すら分からないケースもあるわけです。そうしたものを確認するためにはパソコンやスマホのロック解除も必要となるわけですね……。
銀行や証券会社の口座がどこにあるかわからない
遺族にとっての大きな問題の一つはお金問題。
最近は金融取引もデジタル化されていて、どこにお金を預けているのかが、本人以外はわかりにくくなっています。
口座番号はわからなかったが、大抵の金融機関や証券会社は、法定相続人からの連絡があれば、必要な書類や手続きの仕方を案内してくれるので、もしものときは問い合わせてみてほしい。 とはいえ、せめて家族がどこの口座を持っているかくらいは、生前に把握しておきたい。
連絡があれば教えるって言っても、金融機関の数は膨大です。ある程度アタリをつけるものがないとかなりハードルが高いと思います。
また、ただでさえ近年は休眠口座の残高が国に没収されるなんて話も出てきているわけで放置して置けない事情もあります。
その一方で、プライバシーが侵されるという問題も
遺族にとっては必要になるパソコンやスマホのデータ確認ですが、される方からすれば……という気持ちになるはずです。
実際にスマホのロックを解除されて、秘密にしておきたかったプライバシーが暴かれて死後に大きな問題を引き起こすようなケースもあるわけです。
解除される前提で備えておく必要もある
デジタル生前整理といように、必要な情報は分かりやすく整理して遺族に残しておく。
その一方でどうしても見られたくないデータについてはみられないように厳重にロックするなどして解析できないように生前から対応しておくということも求められるのかもしれません。
必要な情報はエンディングノートなどで対応する
エンディングノート(終活ノート)などと呼ばれるノートを用意しておくのも手ですね。遺族にとって必要な情報は、そのノートに残しておくことで、故人のパソコン等のロック解除をする必要性を無くすわけです。
具体的な書き方などは以下の記事も参考になるかと思います。
私も自分のパソコンやスマホはみてもらいたくないです。また、可能な限り、自分の家族のものも見たくないです。万が一、見たくない内容のものがあれば、故人に対する思い出が、別のものに変化してしまう可能性もあるからです。
死んでしまった人は言い訳することもできませんし……。
そうしなくて済むように、デジタル化が進んだ現在だからこそ、アナログな方法も活用してみるべき情報とみてほしくない情報を自分自身で整理(デジタル生前整理)をしておく必要があるんだと思います。