2020年2月3日より全国の郵便局の一部でキャッシュレス決済が導入されました。切手やゆうパック、ゆうパケットなどの購入に現金だけでなく、クレジットカード、電子マネー、交通系IC、スマホ決済などが一気に導入されます。
それ自体はいいことだと思いますが、穴が大きすぎやしませんか?という問題を紹介します。
まずは全国65の郵便局でキャッシュレス導入
2020年2月3日には全国で65か所の郵便局でキャッシュレスが導入されます。また、2020年5月までには8500局で導入される予定となっています。
政府として2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にまで引き上げあるという目標がある中、現在は民営化されているとはいえ、キャッシュレス導入ありきの結果のような気がしています。
なぜなら、切手≒金券についてキャッシュレスでの購入については不可解な部分もあるからです。
切手やはがき、ゆうパケットなどがキャッシュレスOKの理由
その理由は、コンビニ等では認められていない切手についてなぜ郵便局でOKになるのか?これって微妙な問題ですよね。
切手の購入でキャッシュレス決済(クレジットカードなど)が可能になると、カード枠の現金化という問題と向き合うことになります。切手などは金券ショップなどでの買取も多く、クレジットカードで大量に切手を購入し、それを転売することでカード枠を現金化するという人が出てくる可能性が否めません。
特に、キャッシュレス決済を巡っては、○○ペイによる様々なキャンペーンもあり10%、20%還元という施策もあります。こうした施策を活用して切手を購入しをそれを金券ショップ等に転売することで、利益が得られるというような環境になってしまう可能性もあります。
たとえば、今月だけでも以下のようなキャッシュレス系のキャンペーンがあります。
1)イオンカードの新規発券&10万円購入で14000P還元
イオンカード(イオンカードセレクト)を新規に発行すれば、10万円の購入で14000ポイント(14000円相当)が還元されます。14%還元です。
2)三井住友カード新規発行で20%還元(上限6万円)
三井住友カードの対象カードを発行の上、Vpassアプリへ1回以上のログインで20%還元(上限6万円の買い物まで)。
3)auPAY20%還元キャンペーン
auPAYでの支払いで20%還元のキャンペーン。郵便局はなんとauPAY対応です!
切手の買取価格は90%超くらい
とまあ、こんな感じで10%を超える還元があるキャンペーンって2020年2月だけでもこれだけあります。
で、84円切手の買取価格でシートだと92%くらい見込める感じです。
仮に20%還元のキャンペーンで購入したとするとその差額である12%分くらいが利益になっちゃう計算です。
10万円分購入すれば12,000円くらい儲かる計算になっちゃいます。
郵便局もえらく穴がある状況で切手のキャッシュレスを始めたなぁと思います。ちなみにこれはクレカの場合ショッピング枠の現金化に該当するので、カード利用停止などを食らう可能性があることを注意喚起しておきますね。