株主優待のタダ取り(クロス取引)というものをご存知でしょうか?
カンタンに言うと、「現物買い+信用売り」を組み合わせることによってわずかな株の売買手数料と貸株料くらいで株主優待を手に入れることができるという手段です。
株主優待には数千円、数万円という価値があるようなモノもありますので、こうした株主優待クロス取引を利用して得ができるわけです。
株主優待のタダ取り、クロス取引のやり方
やり方については色々なサイトでやり方が解説されているので、仕組みを詳しく知りたい方はご参照ください。
参考記事①:株主優待だけをタダ取りするテクニック
参考記事②:ANAの株主優待クロス取引!無料で優待券。逆日歩リスク注意
参考記事③:信用取引(空売り)で株主優待を無料で手に入れる
とりあえずこんなところでしょうか。
合成の誤謬的に広がった高額逆日歩リスク
実際のところ、この優待クロス取引は10年くらい前は結構有効だったんです。
ほぼノーリスクで株主優待をゲットできました。ところが、ネットメディアが増えてこうした情報が広く拡散されたことで話は変わってきました。
経済学的には「合成の誤謬」というやつです。
座ってみているコンサートで立ってみればよく見えるけど、そうすればみんなが立ち上がってしまい結局見えにくくなるって感じの話です。
優待クロスの方法が知れ渡ることで「空売りが急増」することになります。そうなると極端な株不足が発生することになり、逆日歩が発生するようになったのです。
その結果、優待クロスを理由とした高額逆日歩が発生するようになります。
2019年4月銘柄は要注意です。11日分の逆日歩が発生します。
前置きが長くなりましたが、2019年のゴールデンウィークは10連休となります。この連休中は株取引が行われません。
つまり、連休前後を挟んだ場合、逆日歩日数が11日適用となります。
11日の逆日歩日数はおそらく過去最大じゃないかと思います。ここで高額逆日歩が発生したらスゴイことになりそうな気がします……。
4月の権利付き最終日は23日(火曜日)です。4月優待銘柄の権利付き最終日の値動きはちょっと気になります。
- 伊藤園
- HIS
- くらコーポレーション
- 梅の花
- ベルグアース
- メガネスーパー など