私的経済ニュース解読

自分が気になったニュースを私の視点で文章にしていきます。

チェンジ(3962)が良決算!ふるさと納税銘柄だけど、他社と一線を画した内容が好感

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公共団体へのIT技術提供などを行いながら、ふるさと納税サイトの「ふるさとチョイス(トラストバンク)」を買収したチェンジ(3962)が本日の決算でかなり良い結果。

ふるさと納税というと、このブログでもふるさと納税バブルともいえる時期に良決算を出した「アイモバイル」を紹介したこともありますが、チェンジはそれとはまた違った結果を出してきている感じです。

ふるさと納税というと「節税&返礼品で得をするスキーム」としての面が注目されがちですが、同社は過度な返礼品競争は行わない方向性で結果を出してきています。

私自身も、そうしたお得な返礼品にどうしてもこころを動かされてしまうところがあるのですが、考えさせられる決算資料でした。

 

2019年自治体プロジェクト達成金額

もともと、ふるさとチョイスでは「ふるさとチョイス災害支援」のような枠組みもありました。

ですが、それだけでなく、GCFプロジェクト(使い道に共感しふるさと納税を利用して行うクラウドファンディング)の案件が多く、実際に2019年の寄付額もそこそこの金額が集まっています。

  1. 沖縄県那覇市:沖縄のシンボル「首里城」再建支援917,994千円
  2. 広島県神石高原町:罪のないワンコが殺されています。ふるさと納税で犬の殺処分ゼロを!527,055千円
  3. 東京都墨田区:北斎没後170年記念「北斎視覚のマジック小布施・北斎館名品展」156,071千円
  4. 東京都文京区:親子の困難が放置されない社会へ。こども宅食がつなぐ1000世帯の命83,461千円
  5. 京都府ふるさと納税で応援するサンガスタジアム整備~あなたのお名前をスタジアムへ刻もう~64,485千円
  6. 佐賀県NPO支援:命をつなぐ「こども宅食」を全国へ!親子のSOSに気づき、支えられる社会を作りたい44,887千円
  7. 岡山県吉備中央町:「あの引退馬は今どこに...」引退競走馬の命を守り、セカンドキャリアへ繋げたい!39,670千円
  8. 東京都墨田区:新日本フィル「音楽の力で人とまちを元気に」39,0209
  9. 長崎県平戸市ドローンの先端技術を使って地域課題を解決する人材を育成し、観光振興や密漁防止につなげたい!33,000千円
  10. 東京都墨田区すみだ北斎美術館企画展「茂木本家美術館の北斎名品展」29,345千円

こんな感じ。火災に遭った首里城再建に対する支援は多いですが、それ以外にもいろいろなテーマで支援が集まっていることがわかります。

ランキング上位に東京都墨田区東京都文京区がありますが、これらの自治体は全体的に見れば寄付がほとんど集まらない自治体ですが、かなりの資金を集めています。

何に使われるのか?ということを主眼とした寄付が増えるのはふるさと納税という制度本来の趣旨にもとづいたもので、個人的にも応援したくなります。

ただ、表向きはそうは言いながらも、お得なふるさと納税案件があったらそっちに流されてしまいそうな自分がいます……